今月のアラビア語 6月

2017-06-18

イスラム(ヒジュラ)暦と祭礼

この文章は2015年7月に掲載した文章を一部修正して掲載させて頂きます。
ラマダン月が間も無く終わりますが、お読みで無い方々もおられるかと思いますので、ご参照下さい。

ラマダン月も後一週間程を残すばかりとなりました。ラマダン月の終了は6月24日と報道されています。
ラマダン月終了(シャッワール月1日)と共にイスラムの2大祭礼の一つイード(祭り)・ル・フィトゥル(断食明け)の祭、
別称:イード・サギール(小)祭礼が始まります。国によって祝日が何日か決まりますが、サウジアラビアの天文学者は
6月25日(日)と発表した様です。

小祭礼に対し巡礼月(ズー・ル・ヒッジャ、イスラム暦12月)の10日に始まるイード・ル・アドハー(犠牲)祭を
イード・ル・カビール(大)祭礼と言います。(今年は9月1日頃から4日間)

ご承知の様にイスラム暦は太陰暦を使用しており1年が354日で西洋(太陽)暦より11日短く、その為に毎年、
暦が西洋暦より早まる訳ですが、ラマダン月はイスラム暦10月にあたり、巡礼月と共に「神聖月」とされており、
特別の形容詞が頭に付き「ラマダン・カリーム」又は「ラマダン・アル・ムハッラム」(神聖なラマダン月)と
呼ばれています。

ラマダン

(画像は英語Googleに沢山ある画像の中から借用)

お祭りが始まれば、皆さんその期間中の挨拶は「イード ムバーラク アライカ」
(お祭りがあなたを祝福する。The feast blessed on you.)となります。
簡単に「イード ムバーラク」だけで十分です。これは断食明けの祭、犠牲祭何れでも使える挨拶です。

ラマダン2

イスラム暦はアッサナ・ヒジュリーヤ(ヒジュラ暦)と言いモハメドがメッカからメジナに

移住(ヒジュラ)した西暦622年7月16日を元旦として始まりました。今年のラマダン明けの祭日
が始まると思われる2017年6月25日はヒジュラ暦1438年10月1日となります。
今はWebに対比表があり、いつでも正確なヒジュラ暦が出てきますが、最終的な判断は政府によって発表されます。
尚、ヒジュラ暦(太陰暦)の一日の始まりは日没からですから、西洋暦の夜中12時から日にちが変わるのとは
違う事を覚えておいて下さい。

ラマダン月を終えた後の6月24日の夜から3-4日ムスリムの方々にお会いする機会があれば、
是非「イード ムバーラク」とご挨拶されては如何でしょうか。ラマダン月の期間中は
通常の「アッサラーム アレイクム」(あなたの上に平安を、日本語のこんにちは)に、
前述の「ラマダン カリーム」を付け加えれば完璧です。

以上