2017年日本オマーン学生交流会が開催されました

2017-11-22

 
この度、11月18日(土)、19日(日)の2日間にわたって、日本オマーンクラブ主催、日本中東学生会議(インターカレッジサークル)コーディネートのもと、日本オマーン学生交流会が開催されました。オマーン人留学生12人、日本人学生10人、アラブ・イスラーム学院でアラビア語を学ばれている社会人の方2人、オブザーバーとして日本オマーンクラブの会員数人が参加しました。また、イスラーム研究者として著名な塩尻和子先生やオマーン大使館の一等書記官もお出でくださいました。オマーン人学生の中には2組のご夫婦もおり、うち一組の2歳の女の子も全日交流会に参加し、場を和ませ続けてくれました。

 
1日目は東京中野坂上の成願寺さんのご厚意により附属たから幼稚園にて、学術的議論と文化交流が行われました。
前半は、日本と中東諸国の関係性において最も重要な課題である「資源と経済」をテーマに、日本中東学生会議からのプレゼンテーションとディスカッションが行われました。プレゼンテーションでは資源経済にまつわる主要な問題と日本の資源について説明がなされ、オマーン人学生からは「こんなに日本とオマーンの状況が違うとは知らなかった。また、共通した部分もあり面白かった」と、コメントがありました。

ディスカッションでは、3つのグループに分かれ、日本とオマーンの資源状況について話し合い、観光資源や水資源、水産資源について各グループごとに意見がまとめられました。どのグループでも資源の持続可能性や希少性について注目した有意義な議論が行われました。

 
後半は日本の昔遊びをテーマに、折り紙や独楽、剣玉が紹介され、オマーン人学生には日本人学生に教えてもらいながら自由に楽しんでもらいました。特に独楽は、日本人学生に熟達したものがいたこともあり、会場の床全体をつかって競って独楽を回し、全員で大いに盛り上がりました。交流会終了後は、サラート(礼拝)を挟みつつ、東中野にあるアフガニスタン料理店で歓談に花を咲かせました。

二日目は、朝早くから成願寺で座禅が行われました。座禅をすることは初めてというオマーン人学生も多く、苦戦しつつも良い体験となったようです。お寺の方からは、座禅だけでなく畳の上での歩き方や挨拶の作法の講義もあり、オマーン人学生はこれからの日本生活全般に長く役立つ体験ができたことを喜んでいました。

座禅ののち、朝食をとってから後楽園から秋葉原までを歩き、小石川後楽園、神田明神などを観光しました。神田明神では折良く結婚式や七五三のお祝いなどに出会い、オマーン人学生は興味津々でした。また、日本人学生がオマーン人学生に神社でのお祈りの仕方を教える場面もあり、宗教の違いを超えた文化交流が行えたと思います。最後に日本人学生とオマーン人学生は別れを惜しみつつ、秋葉原のインド・パキスタン料理店で昼食をとり、交流会を終了しました。

日本人学生にとってもオマーン人学生にとっても有意義で貴重な交流の二日間となりました。(文:日本中東学生会議)