イベント情報

「イフタールの会」が関西と首都圏で開催されました

2018-06-21

 
<関西イフタールの会>

ラマダン(断食月)が始まって間もない5月19日(土)、京都のレストラン・アリババで関西イフタールの会が開催されました。出席したのはオマーン人留学生が7名、日本人学生5名、そしてオマーンクラブ会員が3名の15名。

この日の日没は19時近く。ビスミッラー (神に向かって「いただきます」)、タファッダル!(どうぞ)などのお声とともに、各々少しずつ空腹の体にお水とデーツが染みわたっていきます。それから沢山あるビュッフェのお料理で、少しずつお腹を満たしながら話がはずみます。ハラール料理を初めて食べたという日本の学生さん達もとても美味しい!と喜んでいました。

 
日本語、英語、アラビア語と、みんなそれぞれのコミュニケーションの方法で、話題は学生さんの勉強していること、出身から始まりました。

サラーラの山出身の留学生がいて、オリックス、ジャバリー:山言葉、さらにアジアチーターがいたこと、オマーンの新しいホテル等、普段なかなか聞くことのできない興味深い話へと広がっていきました。出産を控えた留学生夫婦もいて、日本語の名前でアラビア語にもなる素敵な名前はないかという話題から、日本人の名前とその由来の話にも。どういう名前になるのか、楽しみです!

オマーン人留学生が、オマーンのことを沢山話してくれ、多くのことを学び楽しみました。皆さんが限られた時間の中で勉強し、そして友達をたくさん作って、日本ならではのいい経験ができますように。

またこのような貴重な機会を作ってくださった日本オマーンクラブ、そして会のアレンジをしてくださった京都ノートルダム女子大学の鷲見朗子先生に御礼申し上げす。オマーン・日本の草の根交流が更に深まることをお祈りしております。
(文:石川玲緒奈)


 

<首都圏イフタールの会>

6月8日(金)の夜6:45、横浜のアラビア料理店Al Ainにメンバーが集まり始めました。

参加者は、首都圏に学ぶオマーン人留学生3名、日本中東学生会議とオマーンクラブ会員の日本人大学生4名を中心に、会員2名が加わりました。オマーン人留学生の多くは三菱商事の奨学生として来日していますが、今年は、留学にあたって彼らのお世話をしてくださっているアジア科学教育経済発展機構(Asia SEED)からも2名のご参加を得、計11名での開催となりました。

徐々にメンバーが集まり、出席者が自己紹介をしているうちに、店主から日没が告げられます。オマーン人留学生Rahmaさんからのイフタール開始のお祈りについての簡単な説明の後、食事が始まりました。イフタールには欠かせないデーツに始まり、飲み物や料理がどんどん運ばれてきます。

 
今回の留学生参加者は全員女性で、また一人は日本に来てまだ三か月です。日本人教授の言動に対し抱く疑問やアパートの家賃の高さが話題に上がりました。さらに信仰に関する偏見、ハラール食材の入手、大学内の礼拝をどこでするかなど、日本にいるムスリムならではの会話も交わされました。

様々な国の知識や経験がある日本人学生たちもおり、南欧におけるアラビア文化、アラビア料理が地中海料理の一貫であることなど周辺地域に関心が広がります。中東問題におけるオマーンの持つ独自性など、場面次第では繊細に扱われる事柄も話題にあがりました。これらを将来に向けて前向きに、理解を深める方向性でざっくばらんに話せるのは、信頼しあう若い学生同士ならではのことでしょう。

また、オマーンと日本のお化けの話、オマーンの方言について等、文化的な話も興味深く話されました。そしてオマーンがどれほど自然豊かな国であるか、そんな自然豊かな地に世界中の観光客がやってくることなど、オマーンの魅力についてももちろん存分に語られました。

予定の時間はあっという間に過ぎ、レストランを9時前に退出しました。その後学生たちは近くのカフェに場所をかえておしゃべりを楽しみ、イフタールの夜は更けていきました。

Asia SEEDの方は、普段とは異なる和気あいあいとした雰囲気の中、留学生と楽しく話す機会となったとのことです。

最後に、オマーン人留学生Rahmaさんからのコメントをお伝えします。

The iftar gathering gave me the chance to talk to Japanese people or students and share my culture with them. They were interested to know more about Arab culture, the food etc. Mazon and Aysha also have the same opinion, they liked this experience and they enjoyed their time. [日本語訳は「日本語訳」をクリック]

改めまして、ご参加いただいた皆さんと開催にあたってご尽力いただいた方々に、楽しいひと時を支えていただきましたことを心より感謝いたします。(文: 三橋昌恵)

「イスラムを学ぼう」の講演会が開かれました

2018-06-07

 

2018年5月31日、東京広尾のオマーン大使館において、本年度第2回講演会が開催されました。

講師には東京国際大学特命教授・同大国際交流研究所所長で前筑波大学副学長の塩尻和子教授をお迎えし、「イスラームを学ぼう」をテーマにお話をしていただきました。多数の出席者が聴講に訪れる盛況の中、講演は行われました。

講演の前に参考資料[イスラーム理解のために] [イスラームの基礎知識] が配られましたが、その内容の豊富さに圧倒されます。限られた時間の中でこれだけのお話ができるのか?という心配をよそに、教授は淡々とお話を始められました。

内容は主に、イスラム教に対する日本人の誤解・偏見について。気候の厳しいところでは一神教のような厳しい宗教が生まれ、気候の穏やかなところでは多神教が生まれるのか?一神教は戦争ばかりしている宗教であり、一方多神教は穏やかな宗教なのか?イスラム教は戒律が厳しくて自由がないのか?女性が差別されているのではないか?こうした素朴な、それでいて、ある程度宗教や文化についてわかっているつもりの人でも何となく信じてしまいそうな考え方について、教授は一つ一つ例を挙げてその誤りを指摘していきます。

確かにイスラム教は砂漠で生まれたが、多神教であるヒンドゥー教の生まれたインドも非常に気候の厳しいところであり、気候だけが影響を与えるわけではない。中東でもイスラム教が広まる以前には多神教が信仰されていた。

また一神教は戦争ばかりしているのか?それでは多神教は戦争をしないのか?といえば、戦前の日本はどうなのか?そしてイスラム教世界に戦争が頻発するようになったのはそう古い時代からではない。

確かにイスラム教の戒律には厳しいものもあるが、仏教にも厳しい戒律はある。以前はイスラム教の戒律はそう厳密ではなかったが、インターネットの普及に伴い、サウジアラビア流の厳しい戒律が広まってきている。

まとめとして、イスラム教もまた他の宗教と同様に多様であり、その一部を取り上げて全体を判断するのは間違っている。そのような考え方を是正するには対話が重要で、長楽寺の峯岸正典師や成願寺の小林貢人師らはその先駆として他宗教との対話を行なっているなど、丁寧に説明されました。

これに加え、サウジアラビアのマッカ巡礼のお話や、教授が訪れたチュニジアのモスクの様子、コーヒーの起源や千夜一夜物語などのお話も交え、1時間半という短い時間の中でも広範囲に渡った充実した講演となりました。

教授のお話は、穏やかな語り口の中にイスラム教への愛が深く込められており、聴く者はその熱に打たれるような思いのする素晴らしい講演会でした。

ムスラヒ大使ご夫妻、どうぞお元気で!

2018-05-29

4月の総会でムスラヒ大使が日本での任務を完了され、帰国されると発表されました。帰国は夏頃とのことでしたが、アビア大使夫人は諸準備のため6月1日には離日されるとわかり、急遽5月21日、外国人記者クラブのレストランにてムスラヒ大使ご夫妻送別会が開かれました。

ラマダン中のため日没と共に、オマーン産のデーツを皆でいただき食事会が開始されました。遠藤名誉会長より、大使ご夫妻が10年半にわたる駐在中にオマーン・日本の友好のためにご尽力されたこと、当クラブ発足以来8年間多大なご支援・ご協力をいただいたことに感謝の辞が述べられました。

ムスラヒ大使からは、「10年半にわたる日本滞在で、日本を第2の故郷のように感じています。それも、遠藤さんはじめ日本オマーンクラブの皆様の厚情のお陰と、感謝しております。」とのお言葉をいただきました。アビア大使夫人からも「私たちの子供たちは、幼い時に日本に来て、子供時代をほとんど日本で過ごせて幸せでした。」と心のこもったお言葉をいただきました。 大使ご夫妻のイギリス在住のお子様方の話や、当クラブ主催のオマーン旅行の思い出話など、楽しい歓談と食事の時間を一緒に楽しみました。

食事の後、大使ご夫妻には誕生月の花をあしらった銀製の栞を、お嬢様にはつまみ細工の日本風髪飾りを、当クラブを代表して新谷様・金子様が贈呈されました。そして今後のムスラヒ大使ご夫妻のご健勝とオマーンの更なる発展を祈り、岡部様の音頭で一本締が行われ、最後に全員で記念撮影を行いました。

見送りの際には、大使ご夫妻は参加者一人ひとりとしっかり握手して、お別れの挨拶をされました。参加者全員、ムスラヒご夫妻との思い出を大切にすると共に、ご夫妻のオマーンでのご健康と幸せを願っております。 ムスラヒ大使、アビア大使夫人、10年半ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!

2018年度日本オマーンクラブ総会、講演会が開かれました。

2018-05-09

 

去る4月18日、東京広尾のオマーン大使館にて多数の会員の出席の下、2018年度の総会が開催されました。冒頭、遠藤会長が会長を退かれて名誉会長となること、新会長にはジョーンズ事務局長が、新事務局長には中江理事が就任することが報告されました。

 

引き続き挨拶されたムスラヒ大使からは本国からの命により日本での任務を完了し、オマーンへ帰国されることが発表されました。予期されていたこととは言え会員からは思わず溜息が漏れました。2010年のオマーンクラブ創立以来、長期に亘り様々な面でクラブの活動にご支援くださったムスラヒ大使には、深い感謝と今後のご活躍並びにご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

岩城理事の司会の下、総会議事は滞りなく進められました。総会終了後、20分の休憩を挟んで、元オマーン大使で会員の森元誠二氏をお迎えし、「ノーベル物理学賞受賞者の訪問に秘められたある使命」と題された講演会が行われました。

大使は昨年末から新年にかけて、青色LEDを開発されてノーベル物理学賞を受賞された天野教授とオマーンを訪問されました。お二人は科学分野の専門家や政府高官と会談され、オマーンの物理学研究や今後の人材育成に助言されました。森元大使は天野教授の気さくな人柄にも触れ、マスカットの小学校を訪問されたときのエピソード等も紹介されました。

実はこの訪問にはもう一つ隠された使命がありました。それは日本人の血を引くブサイナ王女へ、伺い知ることのできない深窓の人となられた王女の様子を心配した叔母の大山昌子さんが、亡くなられる前に残したビデオメッセージを伝達することでした。森元大使は男性であるため、直接王女にお会いすることはできませんでしたが、メッセージは無事に届けられたそうです。そして、オマーン訪問後まもない本年1月に、王女より、彼女の好きな紫色と蝶々のデザインを施した返事のお手紙を、森元大使が受け取られたそうです。この逸話は、来る6月3日のBSフジ「ザ ノンフィクション」でドキュメンタリーで放映予定との事です。

LEDという「未来志向の光」とタイムール国王の王女ブサイナ姫という「昔の日本」という、日本とオマーンの繋がりをしみじみと感じた講演会でした。

 

アラブ料理教室が開催されました

2018-04-02

気温は22度を超え、桜が満開となった2018年3月27日(火)、東京・広尾のオマーン大使公邸で、アラブ料理教室が開かれました。はじめにアビール・アイシャ大使夫人が「今年初めての料理教室の開催です。オマーンの国や歴史、文化を紹介できることをとても楽しみにしていました。日本での滞在も長くなり、まるで自分の国のような感じがしてきます」と挨拶されしました。またジョーンズ享子・日本オマーンクラブ事務局長から、大使夫人の写真展がオマーンで開催されたことが報告されると、大使夫人は「これからも写真を通して日本の風景の美しさをオマーンに紹介したい」と話しました。大学時代から写真を学び、複数の受賞歴があり、最近も第78回国際写真サロン(主催:全日本写真連盟、朝日新聞)海外部門で入選を果たした腕前だそうです。

このあと、上空から撮影したオマーンの映像を鑑賞しました。荒野にそびえ立つ雄大な岩山と、繊細で美しいイスラム建築、マリーンスポーツを楽しめるエメラルドグリーンの海など、まるで映画のセットのような風景の”空中散歩”に、参加者からはため息が漏れました。

キッチンでは大使館専属シェフのナジさんによる実演が行われました。今回は「コフタ トマトソース」と「チーズとミルクのパイ」。コフタは牛挽き肉やタマネギ、ニンニクなどを使い、ハンバーグの材料に似ていますが、ポイントはたくさんのミントとパセリ、ミックススパイスを練り合わせること。また、オーブンで焼く前にトマトをのせ、そのうえから、濃厚で甘いザクロソースとレモン汁を混ぜ合わせたものをたっぷりかけておくことです。スイーツは、パンのような生地でクリームチーズを包み、ボール状に丸めたものをきつね色になるまでオーブンで焼き、コンデンスミルクをたっぷりかけたもの。クリームチーズにインスタントコーヒーの粉を加えておくのがコツだそうで、控えめで上品な甘さに仕上がっていました。

オマーンコーヒーとともに、出来たての料理を堪能したあと、アビール夫人による乳香についての説明と焚き方の実演がありました。オマーンのドファール地方に自生している木から採れる上質な乳香は「神からの贈り物」と呼ばれ、高価な香水や化粧品の原料としても使われています。オマーンの一般家庭では一年を通して乳香が焚かれ、胃薬や食後の口のケアとしても使われるなど、日常生活に欠かせません。宝石のような半透明の小さな粒を手にした参加者たちは、香りをかいでみたり、実際にかんで飲み込んだりしながら、思いを馳せました。わずか3時間ながら、オマーンへのゴージャスな旅を満喫した優雅なひとときでした。

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