首都圏と関西で「イフタールの会」

2024-04-07

 

日本オマーンクラブでは毎年ラマダン(断食月)に、日本で学ぶオマーン人留学生を招いて「イフタールの会」を首都圏と関西の二ヶ所で開催しています。ラマダン中は、ムスリムの人たちは日の出から日没まで一切の飲食を絶ちます。日中の断食を終え、最初に食べる食事が「イフタール」です。ムスリムの人たちは日没の祈りを捧げた後、家族や親戚、友人などとイフタールを摂りながら、団欒のひと時を過ごすのです。毎年およそ1ヶ月続くラマダンですが、今年オマーンでは3月12日に始まりました。

首都圏

オマーンクラブでは、母国から遠く離れた日本で暮らすオマーン人留学生にくつろげる環境でイフタールを提供し、また、日本人メンバーとお互いの国や文化に関する理解を深めてもらう交流の場として、3月31日(日)に東京・渋谷区にあるアラビア料理レストラン「ゼノビア」で東京地区の「イフタールの会」を開催しました。

   

1日の断食を終えて午後6時過ぎに参加したオマーン人留学生たちは「ラマダン・カリーム(恵み多きラマダンを!)」と挨拶を交わし、日本人参加者と共にイフタールの会が始まりました。最初にデーツを一口ずつ口に運びながら、徐々に体を慣らしてゆき、料理が運ばれて来るのを待ちました。

その後間もなくしてテーブルに運ばれてきたのは、パセリを主に使用したさっぱりとした風味のサラダ「タッブーレ」と、ひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」、羊肉と牛肉の詰め合わせ「クッべ」、茹でた羊肉とバスマティライスにヨーグルトをかけて食べる「マンサフ」、そして羊肉、牛肉、鶏肉の串焼きとサフランライスが添えられた「ケバブ」です。

    

日本人参加者たちは、普段口にする機会が少ないアラブ料理に舌鼓を打ちつつ、オマーンでの主食や、特別な時に振舞われるご馳走、そして日本ではいただきますという表現がアラビア語ではなぜ「ビスミッラー(神の御名において)」と言われるのかなどと、主に文化を中心とした幅広い話に花を咲かせていました。

参加者の中には、4月1日から東京都内での大学院生活を迎える留学生もいて、「ゴミを捨てようと思ったら表示が日本語で理解できず、そのまま部屋に戻ろうとしたところ親切に教えてくれた日本人がいて感動した」という、文化や言語の壁に直面した苦労と人の優しさに触れられたエピソードを聞くこともできました。

また、連休を利用してオマーンへ旅行する予定の日本人参加者は、留学生たちに現地でのおすすめ観光地やレストランなどの情報を聞き、気温が4月時点で30度を超えると聞いてとても驚いていました。

およそ3時間続いたイフタールは幕を閉じ、レストランを後にした参加者たちは駅に向かう途中で連絡先を交換し、「マア・サラーマ(またね)」と挨拶を交わし、再会を約束しました。

日曜日の夕方、異国情緒あふれる場所で文化交流の機会とイフタールを提供した日本オマーンクラブの心温まる「イフタールの会」は、たいへんに意義深いと再認識した次第です。

 

関西:

ラマダーン月も終盤に差しかかった2024年4月2日宵、桜に包まれはじめた京都にて、日本オマーンクラブ主催のイフタールの会(関西)が開催されました。

オマーンからの留学生2名と日本オマーンクラブ会員3名でトルコ料理を囲みながら、和やかな歓談となりました。

マスカット出身のヒダーヤさんは、この春にめでたく京都大学経営管理大学院を修了。来月に帰国する前に参加がかないました。実践的な学びが得られた日本留学には大満足のようで、日本各地への旅行話とあわせて、まぶしい笑顔で思い出を語ってくれました。帰国後の夢もうかがうことができました。

広島大学の修士課程で経済の勉強にいそしむマーリーヤさんは、なんと、このイフタールに参加するために、はるばる広島からバスでやってきたのだとか。オマーン文化に興味津々のクラブ会員3名からの矢継ぎ早の質問にもやさしく答えてくれました。

会話のなかで共通の知り合いがいることが判明するなど、”オマーン”がつなぐ人の輪を実感するような、日本オマーンクラブらしいイフタールとなりました。