Dr. Busaidi大使による講演会が開催されました

2022-11-16

2022年11月2日(水)、第2回目の講演会が広尾オマーン大使館で開催されました。新型コロナウイルス感染症の影響でほぼ3年ぶりの再会となる本会は、「オマーン、歴史ある美しい国」を題に、モハメッド・アル・ブサイディ駐日オマーン・スルタン国特命全権大使によるご講演でした。

ブサイディ大使

 

大使は、オマーンと日本のこれまでのつながりや、オマーンの概略のお話後、オマーンの美しさを写真や動画を交えて、様々な観点から話されました。

例えば、自然を体験できる場所として、飛び地になっているムサンダムにはスキューバダイビングもできるとても美しいサンゴ礁があること、Wadi Ash Shabは水がとてもきれいで自然の滝を浴びて洞窟の中に入れること、アフダル山は段々畑上の果樹園が特徴となっており、ここでは様々なフルーツやバラが有名なことなどお話されました。

ザクロ・プラム・梨といった果物だけでなく、Bootと呼ばれるオマーンにしかないアラブの果物や、オマーンスタイルのラズベリーの紹介などもありました。

冒険できる場所として、Al Hoota Cave(洞窟の中に走るトラムから洞窟を楽しめるそうで、ここには目の退化した洞窟魚も生息しているそうです)、Majilis Al Jinn(世界で2番目に大きい洞窟で、パラシュートを用いてジャンプする人もいるそうです)、Al Kasfah Hot SpringやAin Al Thawarahといった温泉の紹介もありました。

その他、1987年に世界文化遺産に登録されたバハラ城塞をはじめとする城塞といった文化遺産の数々、

バハラ・フォート

チーターやガゼルなどの野生動物の豊かさ、馬やラクダも重要で色々な伝統があること、オマーン式のコーヒー文化について、ラマダーンの終わりころに子供たちが大人からお菓子をもらうハロウィンに似た伝統的なイベントがあること、オマーンの女性たちはとても尊重されており性別/人種/宗教等にかかわらず平等であること、など多岐にわたるお話を伺いました。また、今年の夏は、異常気象のせいかオマーンは涼しく雨も多かったことを話され、その当時の写真や動画も見せていただきました。

ご講演後の質疑応答の場面では、大使館に植えられたスルタンカブースローズやオマーンの温泉に関する質問が寄せられ、あっという間の90分でした。

最後に久々の対面での講演会でしたので、参加者全員で記念撮影をしました。