オマーンパビリオンのイチジクの木が大阪の小学校へ
2026-02-01
大阪・関西万博2025では、オマーンパビリオンは多くの植栽に囲まれたオアシスのような空間を作り、来場者を楽しませてくれました。会期終了後、大阪在住でイチジクが大好きな日本オマーンクラブ会員のご尽力により、そこに展示されていた数本のイチジクの木を、オマーンと日本の友好の証として大阪に移植し、末永く育てていこうという取り組みが実現しました。
イチジクは大阪の特産品で、またアラビア半島が原産とも言われていることから、両国の友好のシンボルにふさわしい植物と言えます。 移植先に選ばれたのは、大阪府内でイチジク生産量1位を誇る羽曳野市の市立西浦東小学校です。同校をはじめ市内の小学校では、特産品のイチジクを使った食育に熱心に取り組まれており、今回の提案についても快く受け入れてくださいました。
1月22日、無事に移植が完了し同校にて植樹式が開催されました。当日はオマーンと日本の両国旗が掲げられ、市のマスコットキャラクターも登場するなど、終始和やかな雰囲気に包まれました。
式典では、駐日オマーン・スルタン国特命全権大使のモハメッド・アル・ブサイディ閣下より頂戴した祝辞が、生徒や関係者の前で披露されました。また、生徒たちからオマーンに向けてのビデオメッセージが撮影されるなど、両国の交流を心から歓迎するムードに満ちたひとときとなりました。イチジクの木の傍らには、生徒たちがアラビア語やオマーン国旗、イチジクのキャラクターなどを描いてくれた手作りの樹木札が大切に飾られています。
この木は今後、食育活動や国際交流教育など、様々な活用が検討されているそうです。万博をきっかけに始まった両国の友好が、イチジクの成長とともに大阪の地で深く根付き、さらなる発展を遂げることを楽しみにしています。

ところで、イチジクの花は実の中に隠されていることをご存知でしょうか。私たちが食べている実は、白い部分が花を包み込む器であり、その中心にある小さなつぶつぶの一つひとつが本物の花です。イチジクは皮の袋の中に無数の花を咲かせて、そこに特定の蜂だけを招き入れて受粉させるというとても不思議な仕組みを持っています。これは植物界でも非常に珍しく、イチジクだけが持つ特徴だそうです。
昨今では、食用に改良された花を料理に取り入れて食べることが好まれていますが、イチジクは天然の食用花ともいえますね。次にイチジクを召し上がる際はぜひ天然の花の集まりを味わっているという贅沢な気分をご堪能ください。