イベント情報
オマーン国王が崩御されました
オマーン・スルタン国カブース国王が昨日1月10日に崩御されました。
カブース国王はこの半世紀の間、オマーンの発展に限りなく尽くされました。国王陛下の崩御は世界のリーダー、特に中東での平和のリーダーとして惜しまれます。
日本オマーンクラブはオマーン国民の皆様に謹んで深く哀悼の意を表します。
It is with great sadness that we have to report the passing of His Majesty Qaboos bin Said al Said. His majesty has been the guiding light of Oman’s development for the past half-century. His impact on the nation has been an immeasurable one. He will be greatly missed both as the leader of the nation and as an important figure in world affairs, particularly in keeping peace in the Middle East.
The Japan-Oman Club joins in the feelings of grief that have arisen on this sad occasions and offers our deepest condolences to people of Oman.
Japan Oman Club
謹賀新年
明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、お健やかに新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
ブサイディ大使がオマーンから赴任されてから一年が経ち、その間に日本では新天皇が即位され新しく令和時代が始まりました。今年も日本オマーンクラブでは日本とオマーンの友好の礎を更に広げていくような草の根活動を続けて参ります。イスラム文化は日本では馴染みの薄い文化ですが、東京オリンピック・パラリンピックの年でもあり、文化の違いを超えスポーツを通して国際交流の機運も更に高まることでしょう。
本年も皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
日本オマーンクラブ
会長
ジョーンズ享子
「年の瀬忘年昼食会」がトルコ料理店で開催されました。
今年は「年の瀬お好み焼き会」に代わり、東京・神宮前のトルコ料理「ディーズ・メディタラニアンキッチン」で「年の瀬昼食会」が開催されました。理事を務めるフェルダ・ゲレゲンさんの紹介で、当日(12月5日)は好天にも恵まれ、35人の予約者全員が参加しました。
中江信事務局長の司会で始まり、ジョーンズ享子会長の開会の挨拶などに続き、オーナーシェフから料理の説明をいただきながら、約2時間、トルコ料理のコースを堪能しました。オードブル、米の入ったスープ、包み焼き風のピザに続き、メーンはビーフにルッコラをトッピングしたトルコ風の薄焼きピザ「ラフマジュン」。店一番のメニューだそうです。そして、ビーフのハンバーグとトルコのデザートで締めくくりました。有志による差し入れの高級ワイン、新谷智人理事にご提供いただいたデーツも大変好評でした。
今回の昼食会では食事だけでなく、ゲレゲンさんからトルコの観光やオマーンとの関係についてプレゼンテーションをいただきました。寺院は教会の周りに尖塔が後から建設されたといい、異なる宗教、文化の融合であったことが分かります。カッパドキアやトプカピ宮殿は有名ですが、温水があふれて石灰が棚田のようになったパムッカレの光景はめずらしかったです。地熱で温泉がわき出しており、場所によっては入浴もできると現地を知る参加者から聞きました。
オマーンとの関係では、両国の歴史的、地理的な位置付けを確認し、友好な関係にあることを改めて感じました。その後、質問コーナーでは日本語とよく似ているトルコ語が話題に。「ありがとう」は「ティッシュくれ」でも通じるとは驚きです。最後は、乳香を原料とした飴の開発などにも話は広がり、2019年最後の活動は無事に幕を閉じました。こうした活動がまた、オマーンと周辺国、そして日本との友好発展につながるように思いました。
2019年日本オマーン学生交流会が開催されました
11月23日、中野坂上駅から程近くの成願寺付属中野たから幼稚園にて、毎年恒例の「日本オマーン学生交流会」が行われました。前年までは「日本中東学生会議」という学生団体が会の運営をしておりました。今年は、私が同団体に去年まで所属していた縁から、国際基督教大学の中東文化研究会が交流会を引き継ぐ運びとなりました。
互いに初対面の学生ばかりなので、始めに自己紹介を一通り行いました。そして、オマーン国自体についてあまり知識がないであろう日本人学生のために、オマーン人学生の方に1時間ほど写真やスライド資料を交えながらオマーンを紹介して頂きました。私自身、幼少の頃に親に連れられてオマーンを旅行したきりでしたので、当時の記憶と言えば綺麗な海と砂漠とラクダという程度でしたが、オマーン国の概観をよく把握できる良い機会となりました。
発表の後は学生を複数の班に分け、日本人学生からオマーン人学生に対して質問をする等の談話の時間としました。オマーンの代表的な菓子である「ハルワ」の話が出た際、たまたま会の前日に「ハルワ」を食していたので嬉しかったものです。日本人学生にとって、有意義な時間となったことと思います。交流会には駐日オマーン大使のモハメッド・サイード・ハリファ・アル・ブサイディ氏とその家族が訪問して下さり、大使からはお話も頂きました。
昼食を挟み、後半は日本人学生からの発表となりました。内容としては、地方都市(福岡県)、歌舞伎、日本社会紹介といったところです。オマーン人学生の多くは来日してから時間が経っているであろうと思い、あまり主要ではない題材や日本の明るくない面も包み隠さず紹介できればとの思いがありました。発表の後は、前半と同様に、談話の時間を取りました。
交流会の後は、東中野にある「キャラバンサライ包」にて夕食会を開きました。昼間には交わせなかった類の話が出来、雰囲気もとても和気藹々としたものでした。その日の夜は成願寺さんの境内に合宿し、翌日の朝食後、オマーン人の学生達と共に座禅を体験しました。歴史ある成願寺さんには350年ほどになる九州鍋島家のお墓や第二次大戦の時の防空壕も保存されており皆で見学し、交流会を終了しました。(小サイズの写真はクリックすると拡大します。)
ICU中東研究会副会長
講演会「東京オリンピック2020への基礎知識」が開催されました
11月7日オマーン大使館で国枝たか子先生を講師にお招きし、講演会「東京オリンピック2020への基礎知識」が開催されました。司会は理事の岩城淳子さん。先生の華々しい略歴、JOA(日本オリンピックアカデミー)初代オリンピック憲章委員長、国際女性スポーツ学会会長を歴任という肩書から、もっといかつい女性が登場するのだろうと想像していた方も多かったのではないでしょうか。女性の立場が平等とは言えない時代を乗り越え、男性以上に活躍していらしたので、さぞかし男勝りな人に違いないと思われた先生は、たおやかな印象の小柄な女性で、やさしい眼差しを向けながら、しかし凛とした口調で話し始められました。
まずオリンピックの楽しさについて語られ。展示会や劇、舞踏、工芸等とのコラボがあることにこそ、スポーツとオリンピズムの本質的な違いがあること、オリンピックとは文化とスポーツの融合であり、主要な目的は平和な世界を作り、若者を教育し、差別撤廃と五輪運動を継続し、フェアプレイ精神を深めることだと語られました。一般的にはスポーツ大会とオリンピック大会がなんとなく一緒に考えられていますが、その違いを端的に説明されました。東京オリンピック2020でのボランティアに申し込んでいる多くの方々は、この違いに気づいているのかと、ふと疑問に思われました。
国枝先生のご講演は古代オリンピックに始まり、クーベルタン男爵が基礎を築いた近代オリンピックへと続き、その後、財政のゆきづまりを打開し商業化を提唱したサマランチIOC会長の話に及びました。彼の時代にオリンピック憲章や女性の参加の促進についても進展があったことを改めて考え、この四半世紀の間の出来事を思い起こす契機ともなりました。特にアニタ氏と共に女性の参加を推進した努力には共感しました。
ご講演後は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会場整備局で現在活躍中の会員中村誠さんからも江東区の会場での説明や、国枝先生への質疑応答が活発に行われました。東京2020がもうすぐ実現するので、会場の聴衆の気持ちも盛り上がりました。国枝先生の時宜を得たオリンピックのご講演に感謝いたします。