12月, 2019年

「年の瀬忘年昼食会」がトルコ料理店で開催されました。

2019-12-16

 

今年は「年の瀬お好み焼き会」に代わり、東京・神宮前のトルコ料理「ディーズ・メディタラニアンキッチン」で「年の瀬昼食会」が開催されました。理事を務めるフェルダ・ゲレゲンさんの紹介で、当日(12月5日)は好天にも恵まれ、35人の予約者全員が参加しました。

 中江信事務局長の司会で始まり、ジョーンズ享子会長の開会の挨拶などに続き、オーナーシェフから料理の説明をいただきながら、約2時間、トルコ料理のコースを堪能しました。オードブル、米の入ったスープ、包み焼き風のピザに続き、メーンはビーフにルッコラをトッピングしたトルコ風の薄焼きピザ「ラフマジュン」。店一番のメニューだそうです。そして、ビーフのハンバーグとトルコのデザートで締めくくりました。有志による差し入れの高級ワイン、新谷智人理事にご提供いただいたデーツも大変好評でした。

 
今回の昼食会では食事だけでなく、ゲレゲンさんからトルコの観光やオマーンとの関係についてプレゼンテーションをいただきました。寺院は教会の周りに尖塔が後から建設されたといい、異なる宗教、文化の融合であったことが分かります。カッパドキアやトプカピ宮殿は有名ですが、温水があふれて石灰が棚田のようになったパムッカレの光景はめずらしかったです。地熱で温泉がわき出しており、場所によっては入浴もできると現地を知る参加者から聞きました。

 
オマーンとの関係では、両国の歴史的、地理的な位置付けを確認し、友好な関係にあることを改めて感じました。その後、質問コーナーでは日本語とよく似ているトルコ語が話題に。「ありがとう」は「ティッシュくれ」でも通じるとは驚きです。最後は、乳香を原料とした飴の開発などにも話は広がり、2019年最後の活動は無事に幕を閉じました。こうした活動がまた、オマーンと周辺国、そして日本との友好発展につながるように思いました。

2019年日本オマーン学生交流会が開催されました

2019-12-13

 
11月23日、中野坂上駅から程近くの成願寺付属中野たから幼稚園にて、毎年恒例の「日本オマーン学生交流会」が行われました。前年までは「日本中東学生会議」という学生団体が会の運営をしておりました。今年は、私が同団体に去年まで所属していた縁から、国際基督教大学の中東文化研究会が交流会を引き継ぐ運びとなりました。

互いに初対面の学生ばかりなので、始めに自己紹介を一通り行いました。そして、オマーン国自体についてあまり知識がないであろう日本人学生のために、オマーン人学生の方に1時間ほど写真やスライド資料を交えながらオマーンを紹介して頂きました。私自身、幼少の頃に親に連れられてオマーンを旅行したきりでしたので、当時の記憶と言えば綺麗な海と砂漠とラクダという程度でしたが、オマーン国の概観をよく把握できる良い機会となりました。

発表の後は学生を複数の班に分け、日本人学生からオマーン人学生に対して質問をする等の談話の時間としました。オマーンの代表的な菓子である「ハルワ」の話が出た際、たまたま会の前日に「ハルワ」を食していたので嬉しかったものです。日本人学生にとって、有意義な時間となったことと思います。交流会には駐日オマーン大使のモハメッド・サイード・ハリファ・アル・ブサイディ氏とその家族が訪問して下さり、大使からはお話も頂きました。

 
昼食を挟み、後半は日本人学生からの発表となりました。内容としては、地方都市(福岡県)、歌舞伎、日本社会紹介といったところです。オマーン人学生の多くは来日してから時間が経っているであろうと思い、あまり主要ではない題材や日本の明るくない面も包み隠さず紹介できればとの思いがありました。発表の後は、前半と同様に、談話の時間を取りました。

交流会の後は、東中野にある「キャラバンサライ包」にて夕食会を開きました。昼間には交わせなかった類の話が出来、雰囲気もとても和気藹々としたものでした。その日の夜は成願寺さんの境内に合宿し、翌日の朝食後、オマーン人の学生達と共に座禅を体験しました。歴史ある成願寺さんには350年ほどになる九州鍋島家のお墓や第二次大戦の時の防空壕も保存されており皆で見学し、交流会を終了しました。(小サイズの写真はクリックすると拡大します。)

ICU中東研究会副会長