イベント情報

2019年度総会とブサイディ大使の講演会が開催されました

2019-05-01

 

去る4月18日、東京広尾のオマーン大使館にて2019年度の総会が開かれました。春らしい晴天の中、50名の会員が出席し(委任状を含め半数以上)、森田監査役の司会のもと滞りなく進められました。

当日は珍しく遠藤名誉会長のお姿がありませんでしたが、その理由は? 実は、中江事務局長がオマーンに寄贈されたアゲハチョウ等の昆虫約7000頭の展示・説明のため、その晩に中江事務局長とともにオマーンへ発つことになっていたのです。オマーンでは子ども達が昆虫を集める習慣はなく、また、アラブ諸国の中でもこのような標本は類がなく、世界のアゲハ蝶研究会とオマーンクラブからの大変貴重な贈り物となりました。

今年度は、オマーン人留学生の講演会や写真コンテスト等、新しい活動も計画されていることが報告されました。また、ジョーンズ会長から、当クラブには様々な才能を持った会員が集まっており、いろいろな案を出し合って、自発的な活動を進めてほしいとのお言葉があり、それに対し、会員からも自身の経験を活かした活動の提案がありました。

 

総会の後は、コーヒーブレイクを挟んで、ブサイディ新大使によるプレゼンテーション「Hidden Jewels of Oman (オマーンの隠れた宝玉)」が行われました。大使は物理学の博士号を持ち、大学で教鞭をとっておられた方です。まずは、アラブ人で初めてアメリカ合衆国への使者となったのがオマーン人だったというお話から始まりました。そして、観光に力を入れているオマーンで、近年続々と建設されている最先端の空港やホテル、観光施設とともに、城や要塞などの歴史的名所、海・谷・動植物といった自然環境の素晴らしさを、豊富な写真でもってご紹介くださいました。出席者からは感嘆のため息がもれるとともに、予定時間より30分も多く講演してくださった大使の熱心さに、感激の声が聞かれました。

まさに、オマーンの隠れた宝玉に魅了された講演会となりました。(写真はクリックすると拡大します。)

講演会「オマーンの歴史を眺める」が開かれました

2019-03-16

 

初春の候、オマーンスルタン国大使館にて、宇都宮大学国際学部准教授 松尾昌樹先生を講師にお迎えして、3月13日に講演会が開催されました。オマーンは、中東の中でも独特な歴史を持っています。今回は、オマーンの歴史に登場した英雄や、有名なエピソードを通じて、オマーンの歴史を辿っていただきました。

 

冒頭松尾先生が自己紹介の中でオマーンとの出会い等を紹介されました。また歴史は様々な局面から探求することができることも語られ、先生の恩師の著作等にも触れられました。

オマーンの地形から、古くは峨々とした山間に各部族が孤立した存在であったことを述べられ、地理的位置からペルシャの攻撃受けた17世紀以降に焦点を当てられて、オマーン史の流れを次のように分けて解説されました。

1624~1741年 ヤアーリバ朝
初代ナースィル・ブン・ムルシドがイマームに選出され内陸部を統治したが、海岸部はポルトガルが支配しており、群雄割拠の時代であった。この時期のニズワ城、ジャブリー城等、イスラーム教イバード派の学者の拠点が現代にその姿を残している。またオマーンを含むアラブ文化では文芸が重視され、文芸を愛した為政者が文芸人を食客に迎えた数々の名城が現在でも存在しており、オマーンでは他のアラブ諸国では現存しない17・18世紀のアラブの建築物が保存されている。

1741年~現在 ブー・サイード朝
初代アフマド・ブン・サイードがペルシャ軍を打ち破り、オマーンを再統一した。
2代スルターン・ブン・アフマドは今日のマスカトの礎を築き、ここを拠点として海外帝国の基礎を築いた。続く3代サイード・ブン・スルターンはザンジバルに遷都し、オマーン海洋帝国の最盛期を迎えた。その後イギリスの保護領となった時期を経て、1970年に現在のオマーンが建国された。

現在のカブース国王はブー・サイード朝の方ですが、松尾先生の講演で現王朝以前のオマーンについて、理解を深める大変貴重な機会となりました。

また、講演会終了後、大使館ロビーにて、松尾先生を交えて懇親会を行いました。大使館の方々のご配慮で、大変美味しいオマーンコーヒーとデーツ等を楽しみました。

新大使を迎え歓迎祝賀感謝会が開催されました

2019-03-03

2019年2月21日(木)、オマーン大使館にて、「ブサイディ大使ご就任歓迎会・大使館員感謝の会」が開催されました。新しく着任された大使・参事官・一等書記官をお迎えし、また外交官ご夫妻だけでなく大使館員の皆様もご招待し、大使ご就任歓迎のお祝い、そして大使館員への日頃のご協力・ご支援に感謝をこめた日本オマーンクラブ主催の昼食会です。

会場に着くと、まずブサイディ大使ご夫妻がテーブルを廻られ、お一人お一人にご挨拶下さり、お心遣いに一同感激しました。中江事務局長と岩城理事の司会で、祝賀歓迎式が和やかに始まり、ジョーンズ会長の歓迎のご挨拶に続き、ブサイディ大使が日本とオマーンの一層の友好とクラブのますますの発展を祈念されました。

日本では桜の開花が待たれるこの頃ですが、オマーンでも2月は、ジャベル・アフダル(緑の山)の中腹ワカンでは桜に似た杏の花が満開になります。杏の花のスライドをバックに、日本オマーンクラブから、大使御夫妻・参事官・一等書記官はじめ、大使館員の皆様へささやかな記念品が贈呈されました。また遠藤名誉会長の「オマーン見聞録」のアラビア語訳が、このたびオマーンで出版された旨発表がありました。

アラブ音楽の流れる中、ビュッフェ形式で、大使夫人のお手料理と公邸シェフが作られた沢山のオマーン料理のご馳走を取り分け、どれも大変美味しく頂きながら、クラブ会員と大使館のスタッフが引き続き歓談を楽しみました。アラブの世界では「食事を共にする」ことは「友人となる」ことでもあり、大使ご夫妻はもとより大使館員の方々と、膝を交えて交流する貴重な機会となりました。

最後に岡部理事が音頭を取られて、名残惜しいひとときを全員の三本締めで締めくくり、日本とオマーンの末永い友好に心を一つにさせて頂きました。

ご準備頂いた幹事の皆様、楽しい時間を大変感謝しております。(小サイズの写真はクリックすると拡大します。)

サッカーアジアカップの日本対オマーン戦

2019-01-17

 

アラブ首長国連邦でサッカーアジアカップが開催されていますが、1月13日には日本対オマーン戦がNHK BS1で生中継されました。東京広尾のオマーン大使館からは、午後10時からの放送開始時と前半戦終了直後11時半に「どんな国?オマーン」と題してオマーン紹介の生中継がありました。日本オマーンクラブではこの中継企画に全面的に協力しました。

ブサイディ大使を紹介するレポーター

 
ブサイディ大使のご挨拶に始まり、オマーン人留学生やビジネスマンのインタビューで乳香・オマーンコーヒー・デーツなどが紹介されました。放送は午前0時半までという遅い時間帯でしたが、20人近くのクラブ会員や日本中東学生会議のメンバーが集結し、大使館の一室に設置されたスクリーンで大使館員の方達と応援観戦しました。オマーン人が首に掛けているスカーフはオマーンナショナルチームの観戦には必ず使うものだそうです。

 
中継前には応援も練習しました。下のリハーサル風景もご覧ください。

 
試合結果はオマーンチームには残念なものになってしまいましたが、少しでも多くの日本人視聴者にオマーンを知ってもらう良い機会になったかと思います。

日本とオマーンの友好が今年も更に促進されることを願いつつ、ご協力くださった皆様に心から感謝いたします。(小サイズの写真はクリックすると拡大します)

新年のご挨拶 كل عام و انتم بخير

2019-01-01

كل عام و انتم بخير
شكراًعلىدعمكموتعاونكمليالعامالماضي
معهذاالعامالجديداتمنىلكمالنجاحفيعملكموالصحة

明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、お健やかに新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。昨年は様々な変化の年でした。オマーン大使館ではムスラヒ大使が退任され、新たにブサイディ大使が就任されました。日本オマーンクラブでも遠藤会長が名誉会長となられ、私ジョーンズが会長を仰せつかりました。

本年1月13日には、サッカーアジアカップの日本対オマーン戦の休憩時間に、NHK(BS1)がオマーン大使館よりオマーン紹介の生中継を予定しており、企画等に当クラブが協力しております。これを皮切りに、当クラブも本年5月からは新たな年号の下、活動10年目に入ります。これからも皆様のご希望を出来るだけ汲み上げ、魅力あるプログラム作りを目指して参る所存です。

草の根活動の根本となる文化交流や学生交流を通して、日本とオマーンの友好と理解の一層の深化に努めて参ります。本年も皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

日本オマーンクラブ
会長

ジョーンズ享子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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