5月, 2018年
ムスラヒ大使ご夫妻、どうぞお元気で!
4月の総会でムスラヒ大使が日本での任務を完了され、帰国されると発表されました。帰国は夏頃とのことでしたが、アビア大使夫人は諸準備のため6月1日には離日されるとわかり、急遽5月21日、外国人記者クラブのレストランにてムスラヒ大使ご夫妻送別会が開かれました。
ラマダン中のため日没と共に、オマーン産のデーツを皆でいただき食事会が開始されました。遠藤名誉会長より、大使ご夫妻が10年半にわたる駐在中にオマーン・日本の友好のためにご尽力されたこと、当クラブ発足以来8年間多大なご支援・ご協力をいただいたことに感謝の辞が述べられました。
ムスラヒ大使からは、「10年半にわたる日本滞在で、日本を第2の故郷のように感じています。それも、遠藤さんはじめ日本オマーンクラブの皆様の厚情のお陰と、感謝しております。」とのお言葉をいただきました。アビア大使夫人からも「私たちの子供たちは、幼い時に日本に来て、子供時代をほとんど日本で過ごせて幸せでした。」と心のこもったお言葉をいただきました。 大使ご夫妻のイギリス在住のお子様方の話や、当クラブ主催のオマーン旅行の思い出話など、楽しい歓談と食事の時間を一緒に楽しみました。
食事の後、大使ご夫妻には誕生月の花をあしらった銀製の栞を、お嬢様にはつまみ細工の日本風髪飾りを、当クラブを代表して新谷様・金子様が贈呈されました。そして今後のムスラヒ大使ご夫妻のご健勝とオマーンの更なる発展を祈り、岡部様の音頭で一本締が行われ、最後に全員で記念撮影を行いました。
見送りの際には、大使ご夫妻は参加者一人ひとりとしっかり握手して、お別れの挨拶をされました。参加者全員、ムスラヒご夫妻との思い出を大切にすると共に、ご夫妻のオマーンでのご健康と幸せを願っております。 ムスラヒ大使、アビア大使夫人、10年半ありがとうございました。そしてお疲れさまでした!
2018年度日本オマーンクラブ総会、講演会が開かれました。
去る4月18日、東京広尾のオマーン大使館にて多数の会員の出席の下、2018年度の総会が開催されました。冒頭、遠藤会長が会長を退かれて名誉会長となること、新会長にはジョーンズ事務局長が、新事務局長には中江理事が就任することが報告されました。
- オマーンクラブでの最後のご挨拶をされるムスラヒ大使
- 遠藤名誉会長
引き続き挨拶されたムスラヒ大使からは本国からの命により日本での任務を完了し、オマーンへ帰国されることが発表されました。予期されていたこととは言え会員からは思わず溜息が漏れました。2010年のオマーンクラブ創立以来、長期に亘り様々な面でクラブの活動にご支援くださったムスラヒ大使には、深い感謝と今後のご活躍並びにご健康を心よりお祈り申し上げます。
- ジョーンズ新会長
- 総会会場
- 中江新事務局長
岩城理事の司会の下、総会議事は滞りなく進められました。総会終了後、20分の休憩を挟んで、元オマーン大使で会員の森元誠二氏をお迎えし、「ノーベル物理学賞受賞者の訪問に秘められたある使命」と題された講演会が行われました。
大使は昨年末から新年にかけて、青色LEDを開発されてノーベル物理学賞を受賞された天野教授とオマーンを訪問されました。お二人は科学分野の専門家や政府高官と会談され、オマーンの物理学研究や今後の人材育成に助言されました。森元大使は天野教授の気さくな人柄にも触れ、マスカットの小学校を訪問されたときのエピソード等も紹介されました。
- 総会後の休憩時間
- 天野教授の小学校訪問ビデオ
- 天野教授の様子を画像で説明される森元大使
実はこの訪問にはもう一つ隠された使命がありました。それは日本人の血を引くブサイナ王女へ、伺い知ることのできない深窓の人となられた王女の様子を心配した叔母の大山昌子さんが、亡くなられる前に残したビデオメッセージを伝達することでした。森元大使は男性であるため、直接王女にお会いすることはできませんでしたが、メッセージは無事に届けられたそうです。そして、オマーン訪問後まもない本年1月に、王女より、彼女の好きな紫色と蝶々のデザインを施した返事のお手紙を、森元大使が受け取られたそうです。この逸話は、来る6月3日のBSフジ「ザ ノンフィクション」でドキュメンタリーで放映予定との事です。
LEDという「未来志向の光」とタイムール国王の王女ブサイナ姫という「昔の日本」という、日本とオマーンの繋がりをしみじみと感じた講演会でした。