イベント情報

2023年度の総会が開催されました

2023-05-14

 

2023年5月10日、東京広尾のオマーン大使館で2023年度の総会が開催されました。対面での総会は4年ぶりでした。多数の会員のご出席があり、冒頭にはブサイディ大使のご挨拶をいただきました。続いてジョーンズ会長が挨拶され総会が開始されました。

                 

今年の総会から紙の資料は配布せず、プロジェクターで投影された画像を見ながらの議事進行となりました。議事進行は新村事務局長が務め、議事はスムーズに運び、2022年度の事業報告、収支報告、2023年度の事業予定案、予算案、新役員の任命等、議題は全て賛成多数で可決されました。この4年の間に入会された会員に改めて紹介する意味も含め、最後に全役員の紹介がありました。

 

 

本年は対面・リモートの両輪を回しつつ、全国各地のみならず海外に在住の会員にもプログラム参加が可能となるよう務めていくことになっております。

総会に引き続き、森元大使による講演会が開かれました。講演会後の懇親会では、大使館からのコーヒーやデーツのサービスを頂きながら会員どうしの交流を深めることが出来ました。

 

4年ぶりに「イフタールの会」が開催されました(その2:関西)

2023-04-30

2023年4月14日に京都のハラールレストランで日本オマーンクラブ主催のイフタールの会(関西)が開催されました。2020年、2021年、2022年と、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、実施できなかったことから、4年ぶりに集まることがかないました!

京都で学ぶオマーン留学生4人、京都ノートルダム女子大学の学生4人、石川玲於奈さん、村岡静樹さん、そして鷲見朗子が参加しました。会わない間に京都へ来ていたオマーンの留学生には歓迎のことばを、以前にお目にかかったことのある留学生には、はじめましてという挨拶で会が始まりました。

 

日本オマーンクラブより事前に送っていただいたオマーン産デーツを最初に頂きました。たいへん美味でした。その後は日本人の学生が、オマーン留学生にオマーンの文化や観光地をスマホの写真で見せてもらいながら、教えてもらったり、逆に日本のことを話したりと、和やかな雰囲気でした。石川さんのオマーンでの昔話や村岡さんの最近のオマーンについての様子のお話に場が沸きました。

 

オマーン留学生のうち、お二人は京都での勉学を終えて学位も取得され、まもなく京都を去られるということで寂しくなりますが、また新しい留学生が来られるのを楽しみにしたいです。

密度の濃い語らいの時間があっという間に過ぎて、もうお開きになろうかという頃に、マフムードさんが日本人の皆さんにオマーンの乳香を1パックずつくださいました。貴重な贈り物に感謝し、大切にしたいと思います。

  別れる前に全員で写真をとりました。皆さん、笑顔でうれしくなりました。

最後になりましたが、このような機会を設けてくださったジョーンズ会長をはじめとする日本オマーンクラブの方々に心より感謝申し上げます。今後も日本とオマーン間の理解と交流が深まることを祈っております。

また以下に、参加した日本人学生のひとりが書いた英文の感想を記させていただきます。

           鷲見朗子

           京都ノートルダム女子大学

I experienced a lot of things and learned about Islam. Especially, I had some discoveries and thoughts about food culture and language from the iftar. In food culture, I learned iftar’s menu and taste. I was able to enjoy eating a lot of Halal foods such as curry. These are very delicious and spicy. Then, I knew most Muslims like this taste. Also, I was impressed by the language culture. At the iftar, Omani people enjoy talking in Arabic with Dr. Sumi, Mrs. Ishikawa, and Mr. Muraoka, but I couldn’t understand what they were talking. I thought what I studied Arabic is only a little and realized that there are a lot of things we don’t know and have not learned things around the world. I become more interested in Arabic and Islam, and Omani culture now than before. For the iftar, I learned it is important and necessary for us to challenge anything positively on understanding foreign cultures. (A Japanese participant from Kyoto Notre Dame University)

以上

 

4年ぶりに「イフタールの会」が開催されました (その1:首都圏)

2023-04-30

日本オマーンクラブでは 首都圏と関西で4年ぶりに「イフタールの会」を開催することができました。

首都圏のコーディネーターは玉澤恵理さんと三橋昌恵さん、関西は鷲見朗子先生と村岡静樹さんでした。下記と次のイベントのご報告をご覧ください。

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世界各国に暮らすイスラム教徒は、ヒジュラ歴の第9月(ラマダン)の1カ月間、日の出から日の入りまで飲食を断ついわゆる「断食」を行います。イフタールとは、日没後に行う食事のことで、家族や親戚そして友人などが一堂に会して、団欒のひと時を楽しみます。

日本オマーンクラブでは、遠く家族と離れて日本で暮らすオマーン人留学生に、くつろげる環境でイフタールを楽しんでもらい、また日本人メンバーとの交流の場としてお互いの国や文化に関する理解を深めてもらおうと毎年イフタールの会を開催してきました。

今年は3月23日に始まったラマダン。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり4年ぶりの開催となったイフタールの会には、オマーン出身の留学生5人と日本人メンバー5人のあわせて10人が参加。4月9日(日)に東京・渋谷区にあるアラビア料理レストラン「ゼノビア」に集まりました。午後6時すぎに断食明けを迎えると「ラマダンカリーム(恵み多きラマダンを!)」とお互いに挨拶を交わしあい、イフタールの幕開けを共に祝いました。

料理が運ばれてくるまでの間、参加者たちは大皿に盛られたデーツを一つずつ手に取りながら口に運び、甘みのつまった食感を楽しんでいました。その後テーブルにたくさんの皿が並び始めると各テーブルから歓声が上がり、スマホを使って料理や店内の装飾を撮影する留学生の姿や、初めて口にするアラブ料理に顔をほころばせる日本人学生の姿などが見られました。 

料理は全部で7品。レンズ豆を煮こんでレモンで味付けをしたやさしい酸味のあるスープと、ペースト状にしたひよこ豆のフムス、トマトとひき肉の煮込みやブルグルとひき肉の詰め物のクッベやひよこ豆コロッケのファラフェルのほか、羊肉を使ったケバブと黄色く色づけされたサフランライスなどが並び、参加者は料理に舌鼓を打ちながら会話に花を咲かせていました。 

午後9時過ぎまでおよそ3時間半続いたイフタールの会。終了後、レストランから駅に向かう途中で参加者にどんな話をしたのか聞いてみたところ、「オマーンと日本の文化の違いと共通点」や「アラビア語と日本語を習得することの難しさ」、そして「おすすめの観光地と観光に適した季節」といった話から、「オマーン発の香水ブランドが世界に進出中」といった現地出身ならではの話や「仕事と家庭の両立をどう行うか」など、日々私たち日本人メンバーも多く直面する課題を彷彿とさせるようなトピックが多くならび、より深いレベルでお互いの暮らしてきた文化を肌で理解する一歩につながる、大変有意義な会となったと改めて実感しました。 

参加者たちは駅の改札口で連絡先を交換し、しばらく会話を楽しんだ後、別れ際になるとお互いに握手をしたり、ハグするなどして再会を約束。時の歯車が再び回り始めて実現した再会と新たな出会い、笑いと新たな学びや気づきにあふれた、心温まる会となりました。この場を借りて、開催してくださった日本オマーンクラブに、心から感謝申し上げます。                 

                      玉澤恵理

今年度最後の講演会がオマーン大使館で開催されました

2023-03-09

2023年2月28日(火)、第4回目の講演会は「『世界のアゲハチョウ図説』発刊とオマーンへの昆虫寄贈プロジェクト」と題し、東京広尾のオマーン大使館で開催されました。世界の全てのアゲハチョウ(全603種)を網羅した『世界のアゲハチョウ図説』の著者である中江信さん(日本オマーンクラブ理事)と昆虫収集家の小原みね子さん(同会員)のお二人によるご講演でした。

講演の前半では、中江さんはチョウの基礎知識や世界初となる画期的なアゲハチョウ図説を発刊するまでの経緯などについて紹介されました。少年時代から昆虫好きの中江さんは、大学時代に読んだ北杜夫の本「谿間(たにま)にて」をきっかけに、フトオアゲハという珍種のチョウを捕まえてみたいと夜も眠れなくなり、アゲハチョウの収集と研究に没頭するようになったそうです。これまでもアゲハチョウの図鑑はありましたが、全種を網羅した図鑑がなかったことから世界初の図説を作ろうと自ら制作に挑みました。仕事の傍ら、50年余にわたり世界各地でチョウを採り続けた中江さん。国内外の友人の協力も得ながら、詳しい解説つきのアゲハチョウ図説を完成させるという偉業を2022年に達成されました。この偉業は蝶柄のデザインで有名な世界的デザイナーの森英恵さんからもたたえられ、完成時にメッセージが寄せられています。

 講演の後半は、中江さんが収集した蝶類標本と小原さんが収集した昆虫標本の合計7000頭(「とう」と数えるそうです)を、オマーン国立博物館へ寄贈するプロジェクトについて、お話しされました。

このプロジェクトの目的は二つあり、一つは、砂漠が多く昆虫採集という文化をもたないオマーンの小中学生の生物学教育に有効活用してもらうこと、もう一つは、ほかの中東諸国にはない昆虫標本を観光資源として役立ててもらうことです。小原さんは、オマーンでの交渉活動や昆虫採集の様子などについて、現地の方々とのあたたかい交流も含めてお話しされました。また、オマーンの国王府(日本の宮内庁にあたる機関)を通じてブサイナ王女(生母が日本人・蝶柄が大好き)に両国の友好の象徴となる2頭のアゲハチョウを贈呈したところ、最高のドレスを着て国王府を訪れるよう急に呼ばれ、王女直筆の感謝状を頂いたエピソードなども紹介されました。

会員の活動の集大成を両国友好の証にすべく、日本オマーンクラブの遠藤晴男名誉会長も現地で一緒に蝶々を採りながら交渉した結果、7000頭のコレクションの半数を新しい国立博物館に常設展示、半数をオマーン国内で巡回展示することで合意に至り、プロジェクトは軌道に乗ってきました。これを機会に、日本人の昆虫収集・研究家が世界各国をチョウのように飛び回って集めた迫力あるコレクションの実物を、多くの方に是非現地オマーンを訪れてご覧いただければと思います。

講演終了後には、オマーン大使館のご厚意により、デーツとクッキーにコーヒーがふるまわれ、参加者は久しぶりに対面で親睦を深めることができました。多彩なメンバーを擁する日本オマーンクラブの活動が、両国の友好の懸け橋となっていることを強く実感できる講演会となりました。

謹賀新年

2023-01-01

 

明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはお健やかに新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

日本オマーンクラブの活動はここ暫くはリモートが中心でしたが、秋には二年ぶりにオマーン大使館で対面での講演会も開催できるようになりました。本年はリモートと対面の両方の利便性を活用し、皆様と共にオマーンとの友好関係を更に深めていきたいと願っております。

本年も皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

日本オマーンクラブ
会長
ジョーンズ 享子

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