イベント情報

2022年度第1回講演会が開催されました

2022-06-25

2022年度第1回目のオンラインでの講演会が6月18日(土)に開催されました。講師は半年ほど前にオマーンから帰国された前・駐オマーン日本国特命全権大使の小林利典様です。小林様も大阪からオンラインでのご出席でした。

小林利典氏は、2018年10月から2022年1月の間、大使としてのご在任中には、半世紀にわたってオマーンを統治されたカブース国王が崩御されるなどの大きな出来事もありましたが、お忙しいお仕事の傍ら積極的に見聞も拡げられ、滞在中には実に8万km(地球2周)以上を車で走破されたそうです。オマーンは第2の故郷と言われるほどオマーンが大好きな小林利典氏が、オマーンでの貴重なご体験と豊富な知識をもとに最近のオマーン情勢について講演されました。

オマーン国内の状況、統治体制の変化、特有の全方位平和外交の行方や、トランプ政権以降の中東情勢、オマーンへの期待など、分かりやすくまた理解を深められるご講演で、視聴者からも実に有意義なご講演だった、いろいろ学ばせていただいた等のコメントが寄せられました。また質疑応答の中でも、まさに目から鱗ともいえるようなオマーンでの女性進出の状況や大学進学率等のお話も伺え、大変貴重な時間となりました。

今回は早朝にも関わらずオマーンやバーレーンの現地からも複数人の参加がありました。また参加者もビデオ・オン(顔出し)の状態での参加も歓迎としましたので、より楽しい雰囲気での講演会となりました。

小林前大使からは、マスカットでの生活を思い出しながらプレゼンが出来て大変楽しい思いをしましたとのお言葉を頂きました。

(さらに…)

東京外語大学、オマーンのスルタン・カブース大学と学術交流協定を締結

2022-05-10

 

2022年4月25日、東京外国語大学とオマーン唯一の国立大学であるスルタンカブース大学 (Sultan Qaboos University) の間で
国際学術交流協定が結ばれました。調印式に先立ち、ブサイディ駐日オマーン大使が同大の教授と学生に対してオマーンについての講演を行い、続いて当クラブの名誉会長で同大卒業生でもある遠藤晴男氏も挨拶をされました。

学生の皆さんは熱心に聴講し、中には是非ともSQU に留学してオマーンについて勉強したいという学生も現れ、オマーンへの関心が一段と高まったようです。

東京外語大学での学術協定調印式については同大広報の下記リンクをご覧ください。

http://www.tufs.ac.jp/NEWS/trend/220509_1.html

 

謹賀新年 كل عام و انتم بخير

2022-01-01

 
明けましておめでとうございます。
皆様におかれましてはお健やかに新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。

日本オマーンクラブも今年の5月で12年目を迎えます。この12年の間の科学技術の進歩と普及はめざましく、設立当時はインターネットでクラブの講演会を開催するようになるなど想像すらしておりませんでした。幸か不幸かグローバルなパンデミックにより、テクノロジーの利用が一気に日常生活に浸透しつつありますが、同じ時間と空間を共有しての人と人とのコミュニケーションは何物にも代え難いと思っております。

今年こそ皆様やオマーン人学生達とも対面でクラブの活動が開催できますよう願っております。
本年も皆様のご支援ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

日本オマーンクラブ
会長
ジョーンズ 享子

2021年度2回目の講演会が開催されました

2021-12-20

2021年12月11日(土)に2回目の講演会がZoomで開催されました。テーマは、写真集紹介「日本人の見たオマーンの至宝」です。

写真集表紙

2019年の秋にオマーン大使館で開催された写真展「私の見たオマーン」はご記憶にある方もおいでと思います。日本に留学しているオマーン人留学生達が、少しでも自分たちの母国を知ってもらいたいとフォトコンテストを企画、当クラブが全面的に協力し、オマーン大使館のご支援を得て写真展を開催しました。

その後東京以外の地域の方々にもオマーンを知っていただけるよう、日本オマーンクラブではコンテストの入選作品を集めた写真集「日本人の見たオマーンの至宝」を出版しました。この写真集には日本語とアラビア語で撮影者のコメントが記載されており、留学生は言うまでもなくオマーン大使館や他のアラビア語の専門家のご協力があってこそ二カ国語で出版出来たものです。

当クラブでは国公立の図書館、イスラム研究者をはじめ、北は北海道から南は九州まで国内各地の大学や高校・研究所等、できるだけ一般の日本人の目に触れそうなところへこの写真集を寄贈しております。オマーンに行ったことのある方からは「懐かしい」、訪問経験のない方からは「珍しい風景を大いに楽しんでいます」という高い評価を受けていることから、今回この写真集を基にオマーンの魅力やその至宝をご案内しようとオンライン講演会の運びとなりました。

まえがき

大使メッセージ

(学生によるまえがき大使メッセージをこちらから読むことができます)

講演会では、オマーンに長く滞在された会員の森田雅男氏と新村和利氏に、入選作品25点の紹介と同時に関連画像39点も加えて頂き、ご経験に基づくトークも盛り込みながらオマーンの素晴らしさについて紹介して頂きました。

(画像はクリックすると拡大します。)

講演会後視聴者の方々からは「オマーンの風土や人々など魅力溢れる写真とお話は、私もそこに居るかのようなワクワク感を持って楽しく拝見させていただきました。」「私もオマーンにいつか訪れたいと思います。」等、様々なご意見や感想を頂きました。

オマーンではこの数年の間に、新国際空港はじめ、新しいホテルや道路などの建設も進み、街の様子もだいぶ変わってきていますが、今でも変わらないのがオマーン人の穏やかで温かな気質です。皆様にはこの講演会を通じてオマーンの素晴らしさの一端に触れて頂けたのではないでしょうか。

リモートで講演会が開催されました

2021-07-26

オマーンクラブの活動はコロナ禍で2020年に入ってから長期間中止せざるを得ませんでしたが、2021年度は何とかリモートテクノロジー等を利用して活動を再開しました。

 その手始めとして昨年2020年4月に予定されていた講演会を6月27日にリモートで開催に漕ぎ着けました。講師は日本オマーンクラブ会員で元東宮侍従を務められた入江誠様です。

講演会はブサイディ大使の日本語によるサプライズのご挨拶に始まりました。
入江様はご自身の経歴を紹介され、長年勤務された石油関連企業から、時の皇太子殿下のご成婚をきっかけに東宮侍従になられたこと、東宮職という特殊な仕事の宮内庁での位置付け、その内容等をパワーポイントを用いて紹介されました。

ご成婚後、皇太子同妃両殿下の初の外国訪問では1994年にオマーンを訪問されたことに触れ、オマーン国王からアラブの名馬アハジージュが贈呈されたことや、当時オマーン現地で両殿下を迎えられた遠藤名誉会長が思い出を語るなど、臨場感溢れる場面もありました。両殿下のオマーンご訪問の様子は

https://www.youtube.com/watch?v=Y1KrB_q7MgQ でご覧になれます。

オマーンクラブでは2011年にアハジージュを栃木の御料牧場に訪ねました。その折には皇太子殿下より「オマーン・日本の友好のあかしとして牧場を訪れ記憶されんことを」とのお言葉を賜り、参加者一同感激しました。

また天皇陛下が皇太子時代から水についての研究をライフワークとされ、数冊のご著書の出版や国際機関などの国際会議でも名誉会長を務められるなど活躍されたことも紹介されました。特に入江様がご研究に同道された埼玉県の「見沼通船堀」は、メキシコでの「第4回世界水フォーラム」2006年の講演ベースになったものでとても思い出深いものがあるそうです。

(上記写真はクリックすると拡大します。)

2019年11月に天皇皇后両陛下となられた大嘗祭では、皇后陛下の脂燭役として衣冠束帯姿で務められました。

元侍従としての入江様のご経験談は一般人には普段触れる機会のないもので、大変興味深い内容でした。そして「国内では地震や津波など様々な災害に見舞われましたが、地球温暖化や SDGs が叫ばれる時代、まさに『日本のそして世界の平和の求道者』としての御方としてふさわしい象徴が誕生したのではないでしょうか」と結ばれました。

大嘗祭で脂燭役として(左が入江氏)

衣冠束帯の装束で

 

 

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