オマーン在住者との「オンライントーク会」を開催
中東情勢が未だ不透明な中、イラン戦争は
オマーンでの日常生活にどんな影響を与えているのでしょうか。市民生活に不安はないのでしょうか。そんな疑問を抱く中で、オマーン在住の日本人のご協力を得て、日本オマーンクラブ会員との「オンライントーク会」が9月16日の日本時間午後3時より開催されました。
オマーンからは、現地の日本企業社員3名、日本人補習校関係者2名、マスカット在住女性3名、そして日本オマーンクラブからは13名の計21名が参加、一時間半にわたって様々な情報や意見が交換されました。
自己紹介の後、イラン情勢がもたらすオマーンでの市民生活への影響、変化、その他の動向について以下の様な内容が交わされました。
・イラン人の増加
イラン戦争勃発以降、街で見かけられる顕著な変化は、イラン人の姿が多く見うけられるようになったこと。これはイラン人にとって、オマーンが祖国イランからの逃げ場の一択でありUAEなどでのイラン人の締め出しなどが要因になっていると思われる。その結果オマーンの新興住宅地ではイラン人による購入が増え、価格も上がっている。またジムやホテル、美容院などでのイラン人の利用者が目だって増えており、スーパーマーケットなどでは、イラン産の野菜、食品などの商品が増えている。食品全体の価格も19%位上昇しているがガソリン価格はほとんど変わっていないこという。この背景には、カブース国王時代のモータリゼーションを逆行させてはならないという理由があるようだ。
・日常生活への影響
オマーンに赴任している日本人初め、ヨーロッパ人、アメリカ人が、母国に一時的に避難した時期もあったが、今はオマーンに戻ってきている。 日本人の小、中学生が通っている日本補修校でも、教員への一時帰国の指示が出て、オンラインによる授業が行われたが、現在は通常の体制に戻って、子供たちは元気に通学している。イラン戦争自体がオマーンでの日常生活に与える支障、不安や危険を特に感じることはなく、治安的にも、安全に落ち着いた生活を営んでいる。
海外旅行なども特に控える傾向はなく、湾岸諸国からの観光客も例年と変わりはない。日本への観光については、今年6月からビザの発行手数料が8.5リアルから37リアル(マルチビザは16.5から74リアル)に大幅に値上がりしとても高いので、安くなれば、もっとオマーンからの観光客も増えるのではないかとの意見もあった。
・男女雇用
ビジネス界では、一般的に働く女性・男性の雇用は平等であり、本人の能力に応じて適材適所に就ける環境の下、自立心の強い女性も多く、能力を発揮している。女性CEOやマネージメント級の女性の比率は日本より高いと思える。また、日本への留学生の帰国後の就職は簡単ではないが、企業でのインターンシップ、プレゼンテーションなどの機会を得て希望する企業にアプローチをしている。
これまでのオマーン人の生活習慣にも若い世代での変化がみられ、特に男女間の交流に変化が見られるようだ。また働く女性たちの多くは、フィリピン人やミヤンマー人などのメードさんを雇い、働く女性たちを支えるシステムはうまく機能しているようで、若い世代の新たなライフスタイルが築かれているという。
・ソハールの拡張計画
世界有数の港湾施設と評価されているソハールポートの拡張計画が現在も進んでおり、企業誘致、港湾設備の拡充、鉄道の開通、鉄道駅の工事などが2030年完成を目指して、工事がすすめられている。この鉄道開設によって陸路でUAEへの移動や貨物取扱量増加も可能になり、ソハールの発展に大きくつながると思われる。
以前は、とかくオマーン時間がゆるやか、大らかということが話題になっていたオマーンだが、政府のAI導入により政府の業務、管理体制もかなり是正され、書類提出、支払いなど約束を守らない国民には、late feeが課せられ、国もかなりしっかりしてきたと感じるそうだ。
現在オマーンは、戦争を早く終止するために、イラン側、アメリカ側とその妥協点を見つけるべく仲介もしていたが、イラン問題は、国内発展の重要な途上にあるオマーンが世界から関心をもたれている時期でもある。今後のオマーンのさらなる発展を祈ると同時に、オマーン在住の日本人の皆様のご活躍を応援しています。
















